ソードのカードのポジティブな側面

ソードのカードの解釈は、何かと暗いものが多いと

言い切って良いかも知れません。

しかし、本当にそうでしょうか?

ソードのカードは、風の元素であり、一言で言えば、

知性を表しています。

占いをしていると、多くの人は、自分自身の能力に

ついて関心が高いことが感じられます。

能力には、運動能力も含まれますが、これは、敢えて

占わなくても実際に動けば、理解出来ます。

知性は、見えませんから、実は、何らかの隠れた能力が

あるかも知れないという期待感があります。

それなのに、タロットカードで知性を意味するソードの

カードは、何故か、ネガティブなものが多く目に付きます。

ウエイト版のソードのカードが全般的にネガティブな様相を

呈しているので、その印象が強いのかも知れませんが、

そもそも知性とは、どのように働いているのか?と

考えると

ソードのカードのポジティブな面がはっきりと浮かんで

来るかも知れません。

知性は、何かと何かを比較することで働きます。

ですから、ソードのカードには、分離作用があります。

この分離作用の始まりがソードの1のカードです。

何かが分離することで、新しい意味が発生します。

分離作用は、知性の働きですが、これは、カップ(感情)や

コイン(財産や身体)を分離させることもあります。

身体や感情は、個人の幸福にとって土台になるもの

ですから、この辺りの性質が不吉なカード扱い理由に

なります。

しかし、知性が働かない状態は、知らない間に大きな不幸を

呼び込むことになります。

四元素が、バランス良く揃って世界のカードのエッセンスが

出来上がります。

それが一つの目標達成です。

21枚ある大アルカナの仲の7番目の戦車のカードの段階で

正位置が出ても、それで、一つのエッセンス(本質的な幸福

みたいなもの)が完成するわけでは、ありません。

結局のところ、バランスが大事ということになるのですが、

知性が働く状態は、比較する能力が複雑になることであり、

それに応じて識別力がアップしていきますから、ソードの

カード=不幸なカードでは、ありません。

分離、取捨選択することで作り出される意味の内容が

ポジティブなものなのか、ネガティブなものなのか、

カード全体を判断することが大切になります。

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