土星とキロンの心の痛みの違い

再掲記事になります。

土星のハウスやサイン(星座)についての検索キーワードが

上がってくることがあります。

土星は、その人のキャラクターの柱となる重要な天体ですが、

今一つ実感が湧き難いところがあります。

月や太陽であれば温かみがあり発展性に関わる要素として

とても身近に感じられます。

土星を実感を伴って認識しようとするとそれは、心の痛みに

なるかも知れません。

キャラクターの柱を締めくくる重要な天体なのに心の痛み

というのは、不思議な気がするかも知れませんが土星は、

その人の発展性にストップをかける役割があります。

しかし私たちの寿命は、無限ではありませんから

どこかで成長を止めてまとまり(輪郭)を手に入れる

必要があります。

そのまとまり(輪郭)が土星のサイン(星座)やハウス、

アスペクトです。

月を現実感覚の中心にして自分自身の理想(太陽)を

伸ばせるだけ伸ばしていくのですが、どこかに着地

しなければそれは、現実ではありません。

土星は、土星の年齢域(56から70歳)だけの問題ではなく

一つ一つの行動の結末でもあります。

土星を拒否するとキャラクターや人生が不安定になりますが、

発展性を止めてまとまり(輪郭)を作るのですから

心の痛みが伴います。

土星は、これ以上出来ないという感覚を持たせるような

心の痛みを作り出しています。

太陽の持つ可能性に限界を感じさせるのです。

運勢的には、土星の公転周期である28年をスクエア、

オポジション、スクエア、コンジャンクションと言った

7年後との節目でまとまり(輪郭)を変えていきます。

心の痛みとして自覚されるのは、土星のサイン(星座)やハウスが

表す内容が心の傷だからです。

土星は、どこかの時点(人それぞれ)で心に傷をつけます。

あるいは心に異物を押し込みます。

そしてそれは生涯抜けません。

そのままの状態は、コンプレックスと表現されることもあります。

しかし土星の本質は、傷若しくは異物を自分自身の一部に

取り込みながら輝いた状態にすることにあります。

7年毎の見直しは、それなりに長いスパンですから簡単に

実感出来るものではありませんが、一つの面をじっくりと

磨いたり成長させることでやがて自分独自のデザインが

出来上がってきます。

月という安らぎに必要な感情、太陽の発展性のある理想

といったもの(原石)を、長い期間を通して磨き上げていくことが

土星の役割です。

結果的にホロスコープ的には、まったく同じ月や太陽を

持っていてもそれらは中身となり現実的な輪郭(立体的な

デザイン)は、土星によって異なることになります。

土星の引き起こす心の痛みは、長期間かかりますが

磨き上げたダイヤモンドのような仕上がりを作り出します。

土星の研磨のような役割は、天王星、海王星、冥王星の

影響があればこそですから本格的に心の痛みのデザインに

ついて考えたい時には、土星それらのアスペクトも併せて

考えて下さい。

同じ心の痛みでもキロン(カイロン)は、また異なります。

土星のような一生を貫くような厳格さはなく、あくまでも

心理的にほっといて欲しい部分と言えます。

構われるとうるさく感じられる部分です。

キロンの公転周期は、大変長いのでこのような感覚は

世代的に共有出来ます。

異なる世代から文句を言われ易い部分とも言えます。

後はそのような感覚が、自分自身のどの部分(ハウス)で

どんな感じ(星座)でどのように(アスペクト)で起こるのか

ネイタルのホロスコープによって人それぞれです。

その部分によってネガティブな感情を抱くかも知れませんが、

取り組むことで癒されます。

そしてもっとポジティブになると単なる癒しではなく

生まれ変わるようなポイントとして作用します。

キロンのハウスは、それぞれですから、どのような局面が

生まれ変わるのかは、人それぞれです。

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