第8ハウスの基本星座は蠍座です。
蠍座の支配星は冥王星ですが、これが
トランジットやソーラーアークで
太陽と関わると大きな変化が生じます。
ネイタルのホロスコープの太陽とトランジットの
冥王星が、コンジャンクション、スクエア、
オポジションのアスペクトを作ると大きな
問題を背負いがちです。
どのような困難(取り組むべきテーマ)かは、
それまでの行いを振り返れば現実的な意味では
理解出来ますが、そのような面だけを考えると
ただ不運に遭遇しているだけのような解釈になります。
ネイタルのホロスコープがどのようなテーマを
重視しているかという点と併せて考えると
現実的な困難が何を掘り下げようとしているのか
理解し易くなります。
ネイタルのホロスコープの太陽とトランジットの
冥王星が、コンジャンクション、スクエア、
オポジションのアスペクトを作ると、何とか
しようと全力を尽くした後に限界を感じます。
太陽というエゴに冥王星が関わることで
一時期やる気が高まりますが、その高まりを
行動に移した後で自分の限界に気が付きます。
問題はこの限界です。
1、この限界を良い意味で制限と捉えて
その制限の中で自由を確立することに
意識を向けられれば新しい局面に向かえます。
2、この限界を希望に対する越えられない壁と
受け取るとしばらく立ち直れないかも知れませんし、
最悪、努力を放棄してしまうかも知れません。
成長の放棄は様々な紆余曲折を作り出します。
ネイタルのホロスコープの月をナイーブにするような
アスペクトが同時に出来ていると(トランジットや
ソーラーアークによる一時的なものも含みます)
かなりこじらせてしまいます。
まとめ
ネイタルのホロスコープの太陽とトランジットの
冥王星が、コンジャンクション、スクエア、
オポジションのアスペクトの目的は、それまでの
流れをいったん終了して新しい世界に向かわせる
ことなのでそれまでの流れがどんなに悲劇的に
感じられても新たな地平に踏み出していく工夫が
大切です。
生まれ持ったキャラクターや状況によっては、
この切り替えに数年かかる人もいます。
内面の状況は20年、30年と変わらない
場合もあります。
そのような人は停止した心の動きをある層に
タイムカプセルのように封印して、その上の
感情で生き続けます。
再度取り出して決着が付けられるかどうかは
その人の運勢の順番やタイミングによりますが、
そのようなチャンスがあっても新しい世界に
飛び込むようなつもりで取り組まないと
世界はあまりも変っています。