自分の心の全てを相手に丸投げすることで
騙され易くなるのは、恋愛だけに限らず
人間関係全般に言えることですが、
特に恋愛は、相手への期待が高いので、子供時代
からの感覚が、無意識に影響を及ぼします。
それは、自分の中の未消化な部分です。
その人の影です。
どのサインにも長所の影があります。
そのサインを生かすための矛盾みたいなものです。
真空になるポイントです。
心の闇と言われるものと似ています。
子供の頃から、真空部分に愛情を注がれた人は、
空っぽだと闇のように見える矛盾の穴が、
優しさや自己肯定感で満たされているので、
それが豊かさ、自信、美しさの根源になります。
より良い恋愛をするには、この真空部分を自分で
満たせるように努力すれば良いのです。
大切なことは、完全に自分で満たす必要は
ないということです。
自分で満たそうとする姿勢を持つことで、
パートナーにどんなことを求めるのかが
明確になります。
期待が明確であれば、パートナーを１人の
欠点を持った人間として受け入れる
優しさを持てるだけでなく
愛に漠然とした期待を投げかけないことで
偽りの優しさに騙されなくなります。
恋愛で騙され易い人は、自分を丸投げする人です。
これを仕事に置き換えると分かりますが、
無責任です。
彩の明るい思いや良い言葉、感情を安定させる趣味、
美味しい食事、健康等々、心の真空部分を
満たす方法はいくらでもあります。
愛情はない、得られない、愛情を得るには
沢山の犠牲を払わなければいけない、
もしくは、愛されるには条件があるとか、
様々な心の枷も真空部分にはかけられていますが、
「愛はある」と感じられる一定のポイントを
超えてくると、自分に欠点があるように思えても
楽になります。
楽になるとは、楽しくなってくるということです。
真空部分が多くて苦しいから、騙されていた
のであって、楽になれば、偽りの優しさに
騙されません。
身に付けた楽しさは、そのままパートナーとの
関係にも反映されるものです。
心は真空部分を嫌います。
常に自分に合ったものを、注ぎ込む努力を
しなければ、自分が望むものと違うものが
入ってきます。
それは、ノックして入ってくるわけではありません。
ほんの少しの違和感を携えて静かに少しずつ
心の空いた部分に流れ込んで来るのです。
それがある一定の量を超える時に、騙されたように
感じるのです。