両親の夫婦仲が悪く家庭が崩壊していても、子供たちが
母親側に付ける場合は、まだましなレベルだと言えます。
このような場合、しっかりとした子供と依存的な母親の
組み合わせは、子供の精神世界に、キャパシティーの
狭いある種の偏った状態を作り出します。
それが優しさであっても、正義心であっても狭くなり
易い傾向が生じます。
それでも、それが母親や、その後、結婚等によって、
報われるのであれば、良いのですが、キャパシティーが
狭いが故にどこかの時点で強いショックを受ける確率が
高く、多くの場合は、恋愛や結婚において、それを指摘
されるのですが、稀に母親が子供を裏切ることによって
子供にショックを与えることがあります。
父親が悪いとは言え、罵詈雑言の対象だった父親が家庭に
戻ることをきっかけに、それまでの流れと正反対になって
父親を積極的に肯定するようになります。
夫婦仲が良くなることは、素晴らしいのですが、それまで
悪の権化、不幸の要因だった父親が、いきなり善人扱いに
なる変化に、ついていけない子供もいます。
依存度が高い母親の言葉を真に受けていた純粋な子供と
言えるかも知れません。
これは、大きな悲劇を子供にもたらします。
母親のために戦っていたはずなのに、ある日を境にガラッと
世界が変わり(消失)、その子供は、用済みになるのです。
依存度の高い母親の変わり身の早さに、子供がついて
いけないと言えば、それまでですが、子供にとっては、
悪が正義になり、それまで正義だったことが悪になることで、
思いもよらないような様々なことが無意味になります。
ここに捉われると、その子供は、何十年も浮上しません。
どのように浮上しないのかは、その子供の個性や純粋性の
種類の問題ですが、キャパシティーの狭い状態のまま
突っ走っていくかも知れませんし、母親の代わりに
何らかの亀裂の中に落ち込んでいくかも知れません。
ある種の矛盾を母親の代わりに戦う場合もあるかも
知れません。
どちらにしても裏切られた無念から立ち直ることは、
ないでしょう。
このような、ややこしい問題の本質は、その子供の純粋さが
母親の依存的な言動を真に受けたことによって形成された
思い込みから抜け出せないことにあるのであって、その子供が、
母親のそれは、愛ではなかったということに気が付くまで、
それを正義と信じ続けるからです。
母親は、意図的に子供を騙していたのではないかも知れませんが、
利用されていただけであって、純粋に信じるべきものではない
ものを信じてしまう運命に生まれたとしか言いようがない状態を
認識し受け入れ、新たに愛を見直すしかないでしょう。
このように書くと依存度が高い母親が悪いように思う人もいる
かも知れませんが、純粋さと依存度の高さは、似たようなところが
あります。
自分自身の月の星座や月のハウス、アスペクトを通して、母親抜きで
安定的な環境を作ることをお勧めします。
そのような環境を込みで受け入れてくれる恋人やパートナーであれば、
現実的な愛に気が付けるかも知れません。