金星と冥王星の大恋愛のメリットとリスク

金星と冥王星のクインタイルを取り上げていますが、

冥王星が絡んだ時の大恋愛のメリットとデメリットに

ついて書いています。

冥王星水瓶座時代の金星恋愛リスクの続き記事になります。

例えば、元々ネイタルのホロスコープで、金星と冥王星の

クインタイル(72度)を持っていたとします。

72度は、5分割ですから、金星的なこと(恋愛を初めと

する楽しみ事)を楽しむことを、結果的に徹底的に追求する

(創造性の発揮)タイプの人になります。

恋愛における創造性の発揮が、どのように向かうかは、

ホロスコープ全体の問題ですが、恋愛や金星星座が表す

ような楽しみが、創造性を発揮するキャンバスみたいな

ものになります。

個人的な楽しみ(これも重要な金星の意味です。恋愛は、

金星の働きの一部になります。海王星のイマジネーション

を受け取る受け皿としての金星意識とも言えます)。

問題は、このような金星が、現実に働きかけた時です。

金星は、太陽や月と並ぶ、個人的な天体です。

個人的な幸福に関わる領域の境界線と、個人だけでは、

生きていけないので、社会的な領域を表す境界線

(火星、木星、土星)も、天王星、海王星、冥王星は、

超えていきます。

見方を変えれば、境界線を破ってくる存在になります。

金星と冥王星のクインタイルに話を戻しますが、

非常に極端な形で、その人にとっての金星的なものを

生み出そうとします。

もう一度書きますが、金星的なものは、決して恋愛

だけでは、ありません。

個人的な楽しみ全般を表しています。

その前提で、敢えて趣味に冥王星的な創造性を発揮

させずに、恋愛にだけ向けてしまった場合は、「人間」

が、創造性を発揮するキャンバスになってしまいます。

しかし、当たり前ですが、人は、物では、ありません。

冥王星のエネルギーを人に向けると無自覚に支配的に

なってしまいます。

自分自身に金星とクインタイルの冥王星のエネルギーを

向けると、恋愛に対して自由(創造的・言い方を変えれば、

自由)でいて当然という無自覚な欲求があります。

一般的な基準をもった恋人やパートナーであれば、

恋愛における創造的な自由は、認めないでしょう。

このようなニーズは、良し悪しではなく、個性になります。

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ですから、あくまでも恋愛で、金星と冥王星のクインタイル

を使うのか、金星が持つ象意は、特定のサインに限っても、

何百でも、それ以上にでもありますから、そう言ったものに

振り分けていくのか?創造性は、発揮されるほど、加速度的に

増すので、ある程度、判断が必要になります。

ここまでが、前振りと言うか、単なるアスペクト解説になります。

このようなアスペクトの金星が水瓶座であれば、冥王星水瓶座に

入ると(現在、逆行中)、トランジットの冥王星がコンジャンク

ションという最も強い形で刺激する事になります。

簡単に言えば、芸術家の山本太郎さんのような勢いで、大恋愛や

創作をすることになります。

刺激に流されれば破壊と創造の繰り返しです。

その対象が物であるキャンバスや粘土、彫刻の材料であれば、

確かに疲れますが、創造した後に破壊しても、それだけで

済むかも知れません。

アトリエという祝祭空間だけでの出来事かも知れません。

それでも生みの苦しみと喜びは、あります。

もし、これが人間相手であれば、当たり前ですが、何らかの

反応があります。

自分自身の言動には、恋愛の相手に対して責任が生まれます。

結婚には、責任が伴いますから、様々な意味で自分自身と

釣り合いが取れるのか?具体的に考えることになります。

本当に自由恋愛であれば、恋愛のリスクは、全て自分自身で

取るべきですが、人は、社会的な存在であって、割合としては、

個人的な境界線や自分自身が成り立つための社会的な境界線を

破壊しない程度の恋愛を求める人の方が多くなります。

金星と冥王星のクインタイルは、創造性を発揮するという

ポジティブさにおいて、ありのまま表現すれば良いものではない

と読むことが出来ます。

ありのままに表現すれば(流されれば)、控え目に動いても自分自身

を混乱させることになります。

仮に芸術的な表現において発揮したとしても、技術的な制約、

素材の制約が自ずと存在します。

トランジットの冥王星が加わることで、流されてしまいたくなる

かも知れませんが、「5(クインタイル)」が気持ち良いのは、

放出(喪失)の短い期間だけです。

その後、エンプティな状態に苦しむことになります。

このような気持ちが満たされないならば、何の希望もないと

いう実感が、現実化していきます。

しかし補充するのは、時間と労力がかかります。

やはり、このようなアスペクトは、創造的に用いるのが正解でしょう。

メリットは、意識的に創造的になった時に、無限に表現される夢です。

これを恋人やパートナーだけではなく、多くの人と共有するのも

ありでは、ないでしょうか。

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