第8ハウスを通して願いが叶った後の犠牲について

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第8ハウスは再び生まれ直す場所という記事を

書いているように生き辛い状態から生きていて

良かった、生まれて来て良かったと思える状態に

なるまで何度も繰り返される死と再生の中で

重大な注意点があります。

このような取り組みの根底には、本来の自分自身は

このような感じではないのかというイメージがあり、

死と再生のプロセスで何度もこれに触れながら

少しずつ現実に定着させていきます。

そのために具体的な努力をするわけですが、そのような時に

人は、イメージの世界に入っています。

現実の課題に一生懸命向き合っている最中なのですが、

精神は、本来の自分自身の在るべき世界に入っています。

これは周囲の人たちが、どれだけ献身的に協力して

くれていても同じです。

その人が自分自身の世界にしっかりと入っているからこそ

それを感じ共鳴して協力してくれているのです。

ですから本来の自分自身に向かっていく沢山のステップの

一つ一つをクリアする瞬間(取り組んでいる期間)は、

本人自身は完全に現実よりも自分自身が目指すべきことに

精神が集中しています。

その結果無事望んでいた結果を手に入れたとします。

しかしまだこのステップ(今回の取り組み)は終わっていません。

確かに一つの取り組みを成功させて願いが叶いそれまでよりも

確かに前進したことに間違いはありません。

それでも終わっていないと言う理由は、入り過ぎた自分自身の

世界からしっかりと現実に戻って来ることです。

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確かに何かを達成したのかも知れませんが、それは全体の

一部分に過ぎません。

もちろん、ある部分は確かに前進します。

それは一つのミラクルであり感動的な体験です。

しかし生まれ直すことに本気で期待をかけるタイプの人ほど

自分自身の在るべき世界に入り過ぎて現実に帰って来る

プロセスを忘れがちです。

これは周囲が見えなくなるとか気持ちの問題ではなく

このような取り組みの後は、実際に頑張らなければ

良かったと思うようなトラブルに見舞われがちです。

本当に大切な何かを失う場合もあります。

このようなことを書くと第8ハウスを本気で利用するのは

嫌だと思う人もいるかも知れません。

しかし死と再生的な働きは、本気の恋愛でも起こり得る

ことですから、誰でも無意識に使ってしまう資質です。

決して特別なことではありません。

しかも冥王星のハウスではなく第8ハウスですから、

深い人間関係(この記事では親友やパートナー、見えない力、

スピリチュアル等を想定)の良い影響を受け取ることで

生まれ直すことを想定しています。

冥王星のハウスの死と再生は、我欲と言うとちょっと

異なるのですが本当は徹底的に取り組みたいことや

取り組むべきことです。

単なる死と再生の働きではなくその人の育ちや資質によって

強制的に持たされる願望みたいなものです。

このブログでお勧めしているような第8ハウスの利用と

異なり自分自身でイメージし仮説を立て選択や実行を

繰り返しながら本来の自分自身に向かっていく試行錯誤を

する余地がありません。

少し横道に反れてしまいましたが、しっかりと準備して

その取り組みが成功した後だからこそ後悔するような

トラブルは、避けたいものです。

生き辛い状態の中で願いが叶っても後から嫌なことが

起こるのは、きちんと現実に戻って来ていないからです。

精神的なリアリティーと現実のリアリティーの乖離が

可能な限り小さくなっていく必要がありますが、重要な

ことはこの乖離ではなく、能動的に精神的なリアリティーに

踏み込んだ分を帰って来ることです。

具体的な環境は、種を撒いて芽が出て少しずつ成長するように

ゆっくりと変わっていきます。

踏み込んだ部分を戻す方法は、それぞれ人によって違います。

しっかりとそこまでやって生まれ直すような努力は報われます。

第8ハウス、冥王星、蠍座は、引き換えになるもの犠牲を

要求するところがあります。

きつい言い方になるかも知れませんが、生まれ直すようなことは

大変なことです。

頑張らないで上手く立ち回った方が良いのかも知れません。

しかし実際に生き辛い状態にあれば、どうしても叶えたい願いが

あれば選択の余地はありません。

一つ一つ前に進んでいくだけです。

そのステップを乗り越えた後に、そこで終わらずに必ず

一度現実に戻れば引き換えとなる犠牲(損害、失敗、トラブル)を

経験せずに済みます。

人によっては、達成したまま戻って来れずに死を選択することも

あります。

達成することでかえって現実に失望するからです。

私たちは、内界のリアリティーと大勢の人が参加する現実とを

きちんと把握しながらバランスを取る必要があります。

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