第12ハウスの月の苦しみは、自分で自分を
守れないところにあります。
努力することで壁みたいなものを作ることは
出来ますが、体力が落ちたり、疲労が
増してくるとコントロール出来なくなります。
後ろ盾とはちょっと異なりますが、精神的、
経済的に当てにしていた人や物、財産が
ダメージを受けたり、去ってしまっても
自分を防御する体制を取れなくなります。
こういうことをはっきりと書くことは、
あまり良くないのですが、第12ハウスの
月だけは、この認識を前提に自分を守る方法を
常に幾つか考えておいた方が良いのです。
救いを一つだけに絞ると、それを失った時の
衝撃は図り知れませんし、一人の相手だけに
依存しても、不自由であり危険な関係に陥り易く、
裏切られたと感じる局面から騒動になったり
しがちです。
もちろん飲食に伴う様々な行動やその種類に
依存し過ぎれば健康を損ないます。
第12ハウスの月は、自分を自分で守れない
ことを無自覚に知っているので、上記のような
依存的な行動を選択し易くなります。
生まれ時間を正確に知っている人は少ないので、
勢い生年月日だけでチャートを作ると
何でもかんでも海王星のせいにされたりしますが、
客観的に見ても能力が概ね平均的であるのに、
もしくは恵まれているのに、主観的な絶望が
拭えない場合はバースチャートの月を
確認することもありです。
自分を守れないということは、言い方を変えれば、
「自分がない」ということなのです。
この自分の無さは、本当にその人がないという
意味ではないのですが、
平均的に自我の強い人から見ると
「自分がない人」に見えるのです。
第12ハウスの月は、対人関係でも、
その自分の無さを私心がないとか、
欲がないと評価されたりしますが、個人的な
損得で言えば何かとつけ込まれるタイプです。
そのような予備知識があれば、理解出来ることも
沢山ありますし、何より無理解からくる絶望を
回避して生きることが可能になるはずです。
第12ハウスの月を整えるためには、
月のあるハウスのサインをきちんと確かめて
それに沿った行動をすると割合落ち着きます。