ベスタと金星のスクエアは愛情に関する
葛藤を表しています。
簡単に言えば愛上面で親しい人の我がままに
振り回され易いタイプです。
この愛情というものには微妙な性質があって
金星は愛され方と言うような受身な愛の
求め方です。
金星を女性の愛され方の好みとか
男性の好みのタイプとして解釈する時も
ありますが、受身の愛され方という点では
男女問わない部分もあります。
能動的な愛情ではないのです。
そのような金星がベスタとスクエアになると
愛されたくて振り回されます。
健全な精神を持っていれば自分に不利益を
もたらす相手には、近づかなくなります。
ところが例外的に家族関係はそのような
関係性であっても離れられません。
特に相手が母親であれば、愛されようとします。
母親は占星術的には月ですが、母親がどのような
存在であろうと基本的に子供は母親から
愛されようとします。
その時に金星の愛されたい性質が働きます。
子供が自立心に乏しく甘えん坊なのですが、
子供だから当然です。
そしてこの愛されたい金星の性質は年齢が進むと
恋愛関係に持ちこされていきます。
これとは別に母親のキャラクターがあります。
月と金星がコンジャンクションしているような
母親であれば美魔女のような母親の可能性が
あります。
バランスによっては可愛らしさが強調される
母親になりますが、それは相対的年齢による
見方であって、子供から見れば自分を産んだ
母親であって可愛らしいと表現することは
少しずれています。
このように月と金星のコンジャンクションと
ベスタのスクエアを持つタイプの人は
愛上面に関して様々な重荷を背負ってしまい、
母親に振り回されたり、兄や姉に振り回される
ことがあります。
その結果恋愛関係そのものを嫌悪したり、
恐れたりすることで、いつまでも母親等の愛情を
ベースにした考えになりがちで、本当の自立が
出来難くなります。
本当の自立と愛情に振り回されることは
関係ないように思われますが、人は自分が
愛すべき対象を見つけた時に初めて視界が
広がる様な自由な心持ちになります。
親に愛されることを願っている幼児さんの
姿は可愛らしいですが、それが30歳、40歳、
50歳となると、そのような姿勢が自立していると
言えないことは簡単に理解出来ます。
自分が何をしたいのか(金星は趣味等の楽しみ事も含む)
誰を好きなのか、そして愛したいのか気が付くことは
とても大切です。
自立は一人暮らしのような形だけではなく、自分に
とって大切な人やものがはっきりとすることが
中心にあります。
自立で悩んだりした時は、ベスタのアスペクトに
ついて、考えてみるのもありです。
ベスタが上手く発揮されない場合は何かに
自分が拘束されているような状況に陥り易い
傾向を示しています。
どのような天体とスクエアになってもそれなりに
思い当たる節があるかも知れません。
ただベスタ自体は小惑星なので、メインの感受点を
ちゃんと考えた後に検討して下さい。
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