「占星術 愛」というキーワードがありますが、
愛には、愛されること、愛すること、そして
愛されないことも含まれますから虐待も
重要な問題です。
もちろん、愛されないことは愛の本質ではなく
あくまでも現象であって真実ではないことを
断っておきます。
月のハードアスペクトと虐待の関連について
考える時に、それだけで決めつけることは
出来ません。
他にもいくつかの要素があるものです。
その一つにセレスと土星のスクエアがあります。
セレスと土星のスクエア単独で考えられるのは、
虐待そのものではありませんが、偏った価値観で
育てられた可能性が高くなります。
その延長線上に親からの言葉による人格否定や
躾けと称する身体的暴力に親のただの憂さ晴らし
としての暴力が混ざるような傾向があります。
被虐待的パーソナリティーの度合いが濃くなれば
なるほど自分自身が損なわれていることが
日常的になり違和感を感じなくなります。
それは親が子供に対して虐待することを権利のように
思っているからなのですが、そのような状態を
しっかりと自覚出来ずに漠然とした不満や心の
底に溜まった怒り等を表すようなアスペクトも
併せて考えることが大切です。
何故、このように虐待の判断が曖昧な形になるのか
と言うと子供(本人自身)が虐待で死んでしまったり、
身体を損なったりするレベルでは占いどころではなく
親のしていることは虐待を超えて実際は犯罪で
あって曖昧なものではないからです。
子供自身のホロスコープ云々ではなく親自体の
ホロスコープも大いに関係があります。
親の過剰な暴力傾向が子供を傷付けることが
セットにならなければ子供が死ぬほどのことには
なりません。
そしてそれは虐待ではなく犯罪です。
ですから自分自身のホロスコープの中から
犯罪被害と同じような被虐待的傾向を探し出す
ことは無理があります。
月のハードアスペクトや今回取り上げたセレスと
土星のスクエアは人間関係において不利益を
被り易い傾向も表していますから意識的に
隙の無い言動を心がける必要があります。
自分自身のホロスコープの中の長所を見つけ出して
良い部分が前面に出るような形に育てていくことで
被虐待傾向と距離を作っていくしかありません。
そして最終的にはプライベート部分も快適になるように
仮想の感受点を自分自身で作ることをお勧めします。
月とトラインになるようなサイン(星座)の度数を
任意に選び出して自分に合う象意を育てていきます。
それと同時にネイタルのホロスコープの月星座の状態を
客観的に扱えるような趣味を通して元々の資質を
前向きなものに育てたりケアし易い状態を作っていくと
世界は変わっていきます。
被虐待的傾向をそのまま放置しているといつまでも
ありのままの自分では愛されないという感じ方を
強めることになります。