第10ハウス

ライターはwankoです。

第10ハウスに付いて基本的なことを書いています。

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ハウスとは何かを考える 第10ハウス

第10ハウスと第4ハウスを貫く、もっと正確に言えば

MCとICを結んだものを子午線と言います。

これは純粋に地球的な集合力の場を表しています。

第4ハウスは蟹座に対応した「水」のハウスなので、

心の面での集合的和合を意味していました。

その向かい側の第10ハウスは山羊座に対応する

「地」のハウスなので、具体的な場で人を集合させる

力があります。

イメージするならサラリーマンが勤める会社でしょうか。

サラリーマンは会社に就職すれば社の目標のために

個性を捨て会社に貢献しなくてはなりません

個人名は消され社の名のもと一社員という

肩書きで行動するのです。

第10ハウスはMCに引き続くホロスコープの

頂点にある場所で、個人が社会的に達成する

頂上的部分を示しています。

まさにお山のてっぺんです。

第4ハウスと第10ハウスは180度の関係で

互いに補いあいます。

第4ハウスで心を一緒にし第10ハウスで

同じ場で仕事をする。

水」と「地」は常に補強し合うので、この両方の

ハウスにより地域社会での人の集合を示す

ことになるのです。

ホロスコープのハウスの中で最も重要な軸と

なるのはアセンダントとディセンダントを貫く

「地平線」とMCとICを貫く子午線です

地平線は横に、子午線は縦に走ることを考えて

この二つの対立した軸の意味を理解しましょう。

例えば手相を例にとると、横線は障害、縦線は

運勢の上昇と見なす傾向があります。

縦社会の中での成功とは、地位が上がり権力を

持つことです。こうした価値を最重要視するなら、

第7ハウスが表すような人と人の横の繋がり

時間の無駄、手相で言う障害線に見えるかもしれません。

人間の総合的な発達を考えれば第1、第4、

第7、第10ハウスという四つの異なる要素は

均等に大切にすべきです。

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第10ハウスは縦社会的構造です。

地位の高い人低い人がいて、そこから地位を

向上させたいという野心も生まれます。

例えば女性のホロスコープで、男性性を表す太陽、

土星、火星などが第10ハウスにあると、交際相手や

結婚相手は見上げるような位置にある人

(父親のような人、年上、ステイタスのある人)を

好む傾向があります。

山の頂上たるMCに対し、海底にあるようなICの方は

心理面での頂点というわけで、最も深い共感力や包容力を

示しています。

心の世界の統合者、地位の高い人というのは

例えば教祖のような人でしょう。

宗教的指導者は第4ハウスに太陽や強い天体が

あることが多いのです。

第10ハウスからみれば確かに第4ハウスは一番

い場所にありますから、第4ハウスはカルマの根底とか

地獄の底みたいな見方をする向きもありますが、

それはあまりにも単純すぎます。

地平線を境界にして発想や見る世界はひっくり

返るのですから。

12ハウスの体験は連続していて、アセンダントが

先ず動機、第10ハウスは結果です。第1ハウスで

やむにやまれぬ意志があるとして、それを形にするのが

第10ハウスなのです。

ただし、これは目の前にある社会で、与えられた環境で

達成するのですからおのずと表現には限界があります。

第1ハウスで夢見たことと比較すると決して劇的とは

言えずありきたりなものでしょう。

しかし多くの人が共存する社会でひとり突出したことを

しても多くの人には貢献できません。

第10ハウスでは制約が多い環境を受け入れ、この中で

分の意志を第10ハウスの「枠」の中に押し込め

て表現することになるのです。

しかも現実の社会にはその場特有の偏屈なルールがあり、

多少腐敗もしているのです。

第7ハウスの関門は人の目線でした。

第10ハウスの関門はなんでしょう?それは

集団の意向です。

例えば素晴らしい曲を作ったのに、プロデューサーから

「これじゃ売れないよ。もっと流行りを取り入れて

大衆に受けるようにして」と要求されたとします。

第1ハウスや第5ハウス的にはもってのほかで、

突っぱねてしまいたいですが、第10ハウスで

確実に認められるには書き直すしかありません

それができない場合には第10ハウスの頂上には

到達できません

とはいえ第10ハウスに関しては、実は二面的な

意味があるのです

共同体に吸収され、その発展の中に個人の活動が

飲み込まれるだけでは第10ハウスの輝かしい面を

説明できません。

MCとは子午線と黄道の交点です。一方、地上に

直立した人間の頭上遥か向こうにある天の一番

高い所には、子午線とPV(プライムバーティカル)の

交点があり、事実上これが「天頂」を示しています。

もし三次元ホロスコープがあれば、MCと天頂は

異なる座標として描かれるのですが、平面図では

この両方を区別するのは難しいのです。

つまり、第10ハウスは集団貢献という役割以外に、

個人が直立し、高い理想として思い描くところの、

宇宙的なはるか彼方の一点をも暗に含んでいる

ことになります。

人は何故直立しているのか?その象徴的な理由は、

このはるか彼方の一点を目指すからではないでしょうか?

第1ハウスから第10ハウスまでで、個人の地球的な

自己実現は成就します。

いわば山の頂に立った段階ではじめて、さらに高い目標が

見えてくるのです。宇宙の一点を目指すと共に、宇宙的な

座標からは超越的な「意志」がもたらされて、それが

個人の内部に「新しい種」として宿ることになります。

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