アセンダントのサイン(星座)は、その人のホロスコープを牽引
していく重要なサイン(星座)です。
ホロスコープ全体は、その人の意識が住む星みたいなものですが
それが、どこで繁栄していこうとしているのか知っておくことは
お勧めです。
アセンダントのサイン(星座)の支配星が、どのハウスにあるかを
見れば簡単に分かります。
例えば女優の菅野美穂さんは、アセンダントが蠍座です。
蠍座の支配星である冥王星は、第１１ハウスにあります。
基本星座が水瓶座である第１１ハウスにアセンダントの支配星が
あるわけですから、大変です。
他人と深く結び付くことで自分自身を新しく生まれ変わらせたい
蠍座とそれぞれをバラバラの個人として尊重していく意識空間
である第１１ハウスという環境は、相いれない要素があります。
菅野美穂さんのアセンダントの支配星である冥王星は、死と再生を
かけてイチかバチかの勝負に出ます。
以前、かなり思い切った写真集を出されたこともありましたが、
そこにアセンダント蠍座の支配星である冥王星が第１１ハウスに
完全に馴染むための勝負に出たような気がします。
一般人と言ったら変ですが、普通の人生ではなく絶対に芸能人、
女優としてやっていくんだという決意や自分自身の退路を断つ
意味合いもあったかも知れません。
そして出来ればMCの支配星もセットでチェックすることも
お勧めです。
何故なら人間は、社会的な生き物ですから社会的な位置付けから
逃れることは出来ません。
アセンダントの例を菅野美穂さんにしたので、このままMCも
菅野美穂さんを見させて頂きます。
菅野美穂さんのMCは、獅子座ですから支配星は、太陽です。
菅野美穂さんの太陽は、第１０ハウスにあります。
これは、支配星回帰と言って、この場合は、獅子座の資質が
とても強く働きます。
自分自身が選択した限定された範囲で全力を尽くします。
全力と言ってもがむしゃらにただ頑張るのではなく
第１０ハウスの基本星座である山羊座らしく役割に対して
少しの間違いもないようにしっかりと取り組みます。
職業を通して社会的に認められることを第一に考える
タイプの人です。
アセンダントと併せて考えると先ず女優として何が何でも
成功する意識を強く持って頑張り始めたことが容易に
想像出来ます。
第１０ハウスが強く働くタイプの人が幸せになるには、先ず
社会的なキャリアを築くタイミングを抑えてから家庭を持つと
バランスを取り易くなりますが、菅野美穂さんは、そのような
タイミングをしっかりとつかみながら歩まれているように
思えます。
ホロスコープは、読むポイントがとても多くて、細かい点を
あれもこれも読むと分からなくなってきますが、そのような場合は、
先ずアセンダントを読んで、それからMCも併せて考えていくと
自分自身の勝ちパターンを簡単に把握することが出来ます。
対人関係の相性やトランジットやダイレクションと言ったその時々の
様々な影響を受けますが、自分自身のことだけであれば、要所を
ざっくりとつかんで感覚的に右にいこうか左にいこうか、それとも
今は休もうかとか判断すると、かえって上手くいき易いかも
知れません。