生まれて来た理由と漠然とした不安

人が生まれてくるのは、不連続な部分を繋ぎたいからです。

千切れたままでは、悲しいと言うよりも

真っ暗闇の中に寄る辺なく、磔にされるような感覚に

なるからだと思います。

根源的な不安は、そのような不連続性の中から、手が

伸びて来て足首をつかむような、不連続性の繋目(現実では、

裂け目)から、伸びて来た手が突然、顔の前に現れるような、

ぽっかりと、時間と空間の弱いところに開いた穴から誰かが、

真っ暗闇に引きずりこもうとする意思を感じるからでしょう。

そういった意味では、死は、怖いものかも知れません。

生きている間しか、自分自身が落ちてしまう空虚さを

埋めることは、出来ません。

ですから、皆さん、順番待ちです。

生まれ直そうとします。

その動機がネガティブな人もいれば、ポジティブな人もいます。

もちろん、そんな必要がない人もいます。

みんな望んで生まれて来ました。

何かを埋めるために。

真っ暗闇の中で一人で浮かんでいるのは、辛すぎるのです。

辛いことなのです。

一緒に不幸になる相手ではなく、一緒に幸せになれる相手が

大切です。

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