リリスと対話して自分らしく豊かに生きる視点

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幸せを受け止める力としての月の器には、

個々人の器があり、幸せに対して他人と

同じアプローチをしても、同じような

結果にはなりません。

生身の人間であれば、当然のことです。

月は、幼児期において、無差別に

周囲の雰囲気を吸い上げて成長しますし、

その後の働きも、まるで心臓が鼓動を

打ち続けるように無意識に振る舞います。

そうなると、自分の月に合わせて幸せを

考える方が自然です。

月という体は、現実に生きる時に、

必要なものであって、自分という存在は

それに伴う様々なものと切り分けることが

出来ないくらいに密接に繋がっています。

占星術は、その考え方として、個人の要素を

幾つかに分けて考えますが、その全てを完全に

書き出して、それら全部を足したとしても、

その人には、なり得ません。

非常に有能な占星術師がいたとして、それらの

要素を繋ぎ合わせて、一人の人格を語る場合でも

その繋ぎ合わせ方に、その占い師のセンスが

反映されます。

人が孤独を感じたり、嫉妬したり、憎悪したり

歓喜したり、情熱的に努力するのは、

自分の様々な要素を、どのように繋ぎ合わせるか

という、一点に尽きると言っても良いかも

知れません。

その人のセンス次第なのです。

自分の資質をどのように繋ぎ合わせたら、

一番自分自身が納得出来るのか、という

トライアンドエラーの繰り返しです。

日常の大半は、この調整作業です。

生年月日、生まれ時間、出生地が全く同じあっても

両親が異なれば、第2ハウスから始まるような

肉体人間としての素養は、異なるものになります。

肉体人間としてのみの視点ならば、その存在は

大自然を構成する一部かも知れませんが、

その肉体人間に対してアセンダントを通して

魂が入り込んで来た存在が私たちです。

魂は、クリエイティブな空間を求めます。

どんなものを創造したいかは、本当に人それぞれで

そこに一般論が入り込む余地はありません。

しかし、生きるということは、肉体人間を

維持するのに忙しく、創造性を発揮するなど、

非現実的とも思えてもおかしくない状況です。

そうなると、肉体に収まっている魂は、

面白くありません。

時には、こんなに詰まらない場所なら、

あの世に帰ろうと考えます。

肉体を抱えたまま、魂の要望を考えるなんて

まるでお伽噺に耳を傾けるようなものです。

それでも魂が希求するような太陽サインの内容を

追及する人が霊的な世界から豊かさを

引き出すことが出来る事例は多く見られます。

それに伴って、現実的にも豊かになる場合も

多々あります。

限界を突破するようなエネルギーは、第12ハウスに

ヒントがあったりしますが、形の無い世界を

辿るのは、非常に難しいかも知れません。

(リリス自体の性質は第12ハウスと似ています。

第12ハウスリリス)

その点、リリスは、腐りかけているとはいえ

輪郭があります。

そこに性に関するエネルギーも働きますから

第12ハウスに比べると、はるかに

知覚し易い対象です。

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リリスに取りつかれて、本当に自分の肉体を

腐敗させるような行動を取る人もいますが、

可能な限り、リリスとイメージや言語を

組み合わせて対話すると、自分自身の創造性

について、考え易いかも知れません。

一言で言えば「妄想」ですが、そこには

必ず創造の胎児が宿っています。

このような作業は圧倒的に女性が上手です。

女性は、この胎児をあの手この手で育てます。

単なる妄想で終わらせずに、愛情と手間暇を

かけて、育てていくのです。

このようなプロセスに女性と男性の差は、

かなり違いがあるように感じられますが、

それは、男性が社会システムを通して妄想を

実現しようとするからかも知れません。

それは、悪いことではありませんし、

必要なことも多いのですが、個人の幸せは

社会の制約は、最小限に留めて置かないと

意味をなさなくなる場合が多くなります。

月は、チャージされるとやがて溢れ出しますから

公共性は、溢れ出たものに関して、問うだけで

良いのかも知れません。

リリスに関しては、12サイン別、

放置していると腐っていくポイント

(牡羊座~乙女座)

(天秤座~魚座)

月とリリスの振れ幅にある自分を変える恋愛 

について書いています。

自分自身の要素を繋ぎ合わせるのは、本人の

好みや気持ち、体力や環境を含めて

トータルなセンスが大切ですが、占星術的な

視点で個別の要素を考えるだけでも、

役に立つ部分があると考えています。

それは、気持ちの中にある自分のイメージを

映す手鏡みたいなものかも知れません。

暇な時に、取り出して誰かのイメージを

考える材料になっていたら、嬉しいです。

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